• 2026年7月15日

クレアチニン以外の腎機能評価の方法

健康診断や病院では血清クレアチニンを測定し、そこから計算したeGFRという項目で腎機能を評価しています。eGFR 60未満が慢性腎臓病(CKD)の基準のひとつで、eGFR 10未満では透析が必要になることもあります。腎機能がいよいよ悪くならないと症状が出ないことが多く、そうなってくると進行を止めることはできなくなりますので、早期に腎機能障害を発見する必要があります。

CKD早期発見のためにいろいろな先生や行政などが協力し、健診で異常が見つかって紹介される人も多くなりました。しかし中には不安を抱えられ、とても心配される方もいらっしゃいます。いろいろ精査を行いますが、腎臓の形がきれいで尿検査の異常もなく高血圧や糖尿病もない、ただ血清クレアチニンのみ高めの人は本当に腎機能が低下しているのか、評価が難しいです。経過観察を行って腎機能が悪化しないかみるのが望ましいのですが、不安を抱えたままいるのは精神衛生上好ましくありません。

そんなときに役に立つのが血清クレアチニン以外で腎機能を評価することができる「シスタチンC」という物質です。クレアチニンは筋肉量や尿中への排泄量の問題で、正確に腎機能を反映しないこともあります。適応のある人ではシスタチンCの方が正確に腎機能を評価できると言われており、悩ましいときはシスタチンCを測定しています。多くの方がシスタチンCで測定した腎機能は問題なく、安心していただいています。

腎臓専門医であれば腎機能の評価も様々な方法で行え、安心して診療を受けていただけます。お悩みの方は腎臓専門医にご相談ください。

こうの内科クリニック 093-953-6619 ホームページ