• 2026年6月20日

血尿診療は難しい

まず血尿が出た場合、内科にかかるのか、泌尿器科にかかるのか迷われると思います。目に見えて赤い尿を肉眼的血尿、見た目は正常だが尿検査で血が混じっていると言われるのを顕微鏡的血尿と言います。肉眼的血尿は泌尿器科的問題のことが多いのですが、顕微鏡的血尿は腎臓内科的な問題のことが多いです。

尿路結石や、尿路腫瘍で肉眼的血尿が出ることがあり、そちらは泌尿器科の守備範囲になります。膀胱炎等の感染症でも肉眼的血尿が出ることがあり、その他にも腎臓近くの静脈・動脈の位置関係によるナットクラッカー症候群という疾患もあります。

尿路腫瘍のリスクが高い、高齢男性、喫煙者、特殊な薬剤や溶剤の使用歴がある場合は泌尿器科での精査が望ましいのですが、わからなければまずは腎臓内科へ受診していただいて大丈夫です。そこで各種検査を行い、内科的疾患の可能性が高いのか、泌尿器科での精査が望ましいのか判断します。

腫瘍の可能性が否定され、顕微鏡的血尿はあるものの尿蛋白は出ておらず腎機能正常であればひとまず安心ですが、経過観察は必要です。血尿診療は簡単とは言えないので、腎臓専門医に適切な診療を受けて下さい。

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