- 2026年6月21日
カリウムを摂って血圧を下げましょう
カリウムは野菜に多く含まれるミネラルです。カリウムを摂って血圧を下げましょうとよく耳にします。
カリウムは、腎臓の尿を作るいよいよ最終段階で排泄されます。カリウムを排泄するためにはその最終段階まで十分なナトリウム(塩)が排泄される必要があります。そのためカリウムを多く摂取すると、尿からカリウムを排泄するため一緒にナトリウム(塩)も排泄され、血圧が下がるというメカニズムです。
ただ、腎機能が悪い人、カリウムが上がりやすい薬を飲んでいる人はカリウムの排泄能力が低下しているためカリウムの摂りすぎに注意が必要です。高カリウム血症となると不整脈のリスクが高まり、ひどいと心停止してしまいます。
腎機能が低下しても初期にはカリウムは上がらず、eGFR 30未満(腎機能30%未満と考えてもらって良いです)で問題となることが多いです。「カリウムが高いから制限しましょう」と言うのは簡単ですが、制限することで食事制限がかかり、食の楽しみが減ったり食物繊維不足で便秘になったりデメリットもあります。カリウム下げる薬を併用したら下がりますが、消化器症状の副作用や、薬価の問題などもあります。
本当にそれは腎機能障害による高カリウム血症なのか、カリウムが上がりやすい薬は入っていないか、入っているのならその薬は本当に必要なのか、いろいろ考えなくてはなりません。カリウムが気になる人は、腎臓専門医にご相談ください。