• 2026年8月8日

慢性腎臓病の血圧目標

様々な学会から血圧の目標値を記載したガイドラインが出ており、微妙に異なります。今回日本腎臓学会から目標値が示されました。

糖尿病や尿蛋白の有無に関わらず診察室血圧130/80未満(家庭血圧125/75)未満となっています。ただし糖尿病がなくて蛋白尿も出ていない人(動脈硬化メインの腎機能障害と思われます)は140/90未満にするなど慎重に検討と記載があったり、高齢者は腎機能や年齢、ADL(歩行に問題ないかや身の回りのことを自分でできるか等)を考慮するようになっています。血圧の下限値については書いていません。

患者さんの中には「下げれば下げる程良いと言われて今の薬が出ている」と言われる人もいます。脳出血や大動脈解離の既往があれば確かに下げる必要があるのですが、それ以外で必要以上に下げる必要はないと私は考えています。特に低血圧でふらつきやめまいがある人は注意が必要で、場合によっては転倒で骨折して寝たきりになる可能性もあります。骨折後に寝たきりになって急速に認知症が進行するのは決して珍しいことではありません。

血圧の目標値はありますが個々人に応じた調整が必要です。かかりつけの先生と相談して適切な目標値、薬剤量を決めましょう。

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