• 2026年7月30日

糖尿病治療薬の選択

糖尿病の治療薬は様々な作用のものが登場しており、どう使っていくかしっかり考える必要があります。インスリン分泌が低下している人や妊婦、感染症の重症患者等はインスリン注射が必要になります。その他多くの人は内服薬+一部注射で治療していきます。

私は腎臓内科医として腎機能が低下した患者さんばかり診ていましたが、腎機能が低下すると使用できない薬が多くありました。使用できる薬でも低血糖のリスクがあったりして、なかなか治療は難しかったです。

今は腎機能が保たれた患者さんも多くみており、基本的にはまず自分の身体から分泌されたインスリンの効きをよくする、メトホルミンという薬を使用しています。多くの治療指針でも糖尿病治療では第一選択となっており、消化器症状などの副作用が問題なければ続けて、増量や他の薬の併用を検討します。新しくて良い薬も出ているのですが、メトホルミンは安くて良い薬ですので積極的に使用しています。腎臓専門医として、腎機能障害が進行すればそれに応じて減量・中止もしていきます。

心不全があればSGLT2阻害薬という尿に糖を出す薬を併用します。糖と一緒に塩分も排泄しますので心不全があれば糖尿病がなくても保険適用で使用できます。GLP-1受容体作動薬という食欲も抑えて血糖値も下げる薬もあり、特に肥満があれば良い適応となります。臓器保護作用もあります。ただ、両薬剤ともそれなりに薬価が高いです。

金銭的な問題で治療を継続できなくなれば本末転倒ですので、なるべく安くて良い薬を、それぞれの病気に合わせて選択していきます。是非当院で一緒に治療内容を相談しましょう。

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