- 2026年8月3日
在宅医療開始にむけて
診療点数の項目に「在宅医療」がありますが、インスリン等の注射製剤の自己注射や、睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療も含まれます。しかし一般的には訪問診療等の医療従事者が施設や家に行って診療を行うことをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
私は腎臓専門医、透析専門医であり、在宅医療のひとつである腹膜透析を診たいと思っています。透析療法には病院で行う血液透析と在宅で行う腹膜透析がありますが、腹膜透析は医療従事者が手技を手伝うことが少ないため基本的に認知機能や手先の動きに問題の無い人が適応とされてきました。そのため比較的若くて運転できるような人がされていて、これまで総合病院で診療してきた患者さんは自分で病院まで通院可能な方々でした。
近年、高齢化に伴い通院困難な人が増えたこと、訪問診療の制度が整備されたこと等で在宅医療の需要が増え、腎不全の人たちの専門治療をどうすれば良いのか問題となってきています。血液透析のため病院に通うのも困難であれば入院透析をするしか無かったのですが、腹膜透析を行えば在宅で透析療法を受けることができます。しかし在宅で腹膜透析を診ることができるクリニックが少なく、その需要は高まっています。当院周辺の地区もそういった需要があるようで、クリニックへ通院できない腎不全患者さんへの訪問診療を開始していこうと思います。
といっても24時間365日の緊急対応を行う体制の構築はマンパワー的に難しいため、総合病院と協力しながら基本的には当院で診療して、対応できないときには総合病院にお願いするなどして診療を行っていく予定です。当院の専門性を活かして、地域に良い医療を提供していきます。