• 2026年8月17日

慢性腎臓病で蛋白制限は本当に良いのか?

慢性腎臓病の食事療法は減塩、カリウム制限、水分制限、蛋白制限などがあります。腎機能が悪いと蛋白制限をしないといけないという情報が広まっているため、当院を初診された患者さんにも「腎機能悪いと言われたので蛋白制限しています」と言う人がいます。一律に蛋白制限をすることが良いとは当院では指導していません。

減塩はそれだけで血圧が下がりますし、尿蛋白も減り、降圧薬の効きも良くなるので慢性腎臓病の早期の段階で勧めます。減塩は言うのは簡単ですが実践するのは非常に難しいですし、私も1日6g未満の減塩は無理ですので厳しくは指導しません。意識するだけでも効果はありますし、食事制限でノイローゼになることは避けたいですよね。

減塩することで基本的に食事摂取量も減り、摂取カロリーが低下します。その状態で過度な蛋白制限をすると不足したカロリーを補うために筋肉が分解されます。減塩と蛋白制限をした上で十分なカロリーを摂取するのは困難です。特に高齢者に減塩と蛋白制限を強く勧めていくとカロリー不足で痩せて寝たきりになったり転倒して骨折したりするリスクがあります。慢性腎臓病の進行予防はできても寝たきりになって寿命が縮まったりその人らしい生活ができなくなれば本末転倒です。

もちろん蛋白制限が適した人もいます。若くて食事摂取量のコントロールが可能で、尿蛋白の多い人であれば積極的に蛋白制限を勧めます。その人に合わせた適切な指導が重要です。

慢性腎臓病の食事についてお困りでしたら腎臓専門医にご相談ください。腎臓の状態に合わせて適切なアドバイスができます。

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